同窓会報No.37

14 2020 年 第 37 号 TUT 同窓会報 波動工学研究室の近況報告 助手  阿部 晋士 卒業生、修了生の皆様、元気にお過ごしでしょうか。 心身ともに健やかに、充実した日々をお過ごしのことかと 存じます。 我々の大平研究室は 2007 年に立ち上がり、来年度 2020 年度で 13 年目を迎えようとしています。大平 教授 の退官が近づき学部生の受け入れ人数が 2 人に制限され 年々学生の人数が減っていますが、研究員や早期配属の 学生、高専専攻科からの入学などにより研究室の規模は 維持されています。具体的には教員 3 人、秘書 3 人、研 究員 5 人、修士課程 9 人、学部生 3 人が所属しており、 教職員と学生の人数が同じという珍しい状況になってい ます。 現在、大平研究室ではワイヤレス給電技術を中心とし て研究を行なっており、 (1)ドローンへの駐機中給電 (2)小型ビークルのためのワイヤレス給電インフラ を大きなテーマとして、波動パワーを活用した研究を進め ております。ワイヤレス給電効率の基本評価指標である kQ 積や共鳴Q理論、高周波回路理論と双曲幾何学を接 続したポアンカレ長さによる議論、整流回路の流通時間を 基に手動で harmonic balance 解析を行う流通角方程式 など、日進月歩で研究が進んでおります。その結果、8 月 に東京ビッグサイトで行われたイノベーションジャパンや 10 月に幕張メッセで行われたCEATEC JAPAN 2019、 11月にパシフィコ横浜で行われたMicrowave Exhibition & Workshopなど様々な展示会に研究成果を展示するこ とができました。この研究室の活躍はアンテナ技術や水 中ワイヤレス電力伝送、秘密鍵暗号や発振回路、電化道 路電気自動車など広い応用範囲で波動工学の研究に取り 組まれた研究室のOB・OGの皆様のおかげです。ありが とうございます。 さて、卒業生・修了生の皆様にお知らせがあります。 大平 教授は来年度末(令和 3 年 3 月)に、本学の教育・ 研究生活を終えられ定年を迎えられます。研究室の卒業 生・修了生、在学生一同、先生の長年にわたるご指導に 心より感謝申し上げる次第です。 卒業生・修了生の皆様方におかれましては大変お忙し い日常をお過ごしのことと存じますが、豊橋へお越しに なる機会がありましたら研究室にお立ち寄りください。研 究室一同、心よりお待ち申し上げております。また、その 際に在学中や卒業・修了後の貴重なお話をお聞かせいた だければ嬉しく思います。皆様にお会いできることを楽し みにしております。

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