同窓会報No.37

2020 年 第 37 号 TUT 同窓会報 13 卒業生・修了生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。 皆様におかれましては、ますますご健勝にてご活躍のこ とと存じます。 スピン・エレクトロニクスグループは、内田裕久 先生 が第 3 代目教授として本研究室を主宰されています。井 上光輝 教授、Lim Pang Boey 教授、中村雄一 准教授、 後藤太一 助教の教員 5 名、山本ゆみこ 秘書、および学 生 30 名(博士前期課程 17 名、学部 13 名)で構成され ております。 本研究室では、磁性材料とその応用を目的として研究 に励んでおります。特に、磁性フォトニック結晶、磁気光 学空間光変調器、磁気ホログラムメモリ・3 次元ディスプ レイ、光アイソレーターの開発が進められ、国内外から高 い評価を頂いております。 また、スピン波を用いた電荷非輸送型の情報処理デ バイスの開発を行っています。近年では、スピン波の位 相干渉を利用した論理演算素子の実証を行い、省エネル ギーな次世代の情報処理デバイスの開発を目指しており ます。 さらには、排熱エネルギーの再利用などで使われる熱 電変換材料の開発をしています。熱とスピン流とを融合 させたスピンゼーベック効果を用いた発電技術の研究が 行われております。 最近では、磁気の中核に据えた幅の広いテーマの追求 を忘れず、ハイパワーの磁気光学 Qスイッチレーザー、 マルチフェロイック材料、メタマテリアルの開発など、新 しいテーマを積極的に取り入れ、常に世界最先端を意識 した研究を進めております。 本研究室では、様々な分野の最前線で活躍されている 方をお招きしご講演いただく”磁性研ゼミナール”が行 われており、国内外の著名な方々から聴講や議論を行う ことができ、研究員として非常に有意義な行事として続 けられております。 研究室イベントでは、春の遠足やビアパーティなど恒 例行事を始めとして、研究メンバーとの交流を深める活 動を今も変わらず行っております。昨年度の研究室旅 行は下呂温泉、白川郷で行われ、日ごろの疲れを癒し、 メンバーとの絆を深める大変有意義な時間となりました。 また、来る2020 年 2 月8日に、本グループの同窓会が開 催される運びとなりました。本研究室OB、現役生が一 堂に会するこの機会を、現役生一同心より楽しみにして おります。 本研究室の活動について、研究室のウェブページ (http://www.spin.ee.tut.ac.jp) にて公開されております。 また、Twitter(@tut_spin)より最新のニュースをお知 らせしております。研究成果や近況についてより分かりや すく公開させておりますので、是非ご覧ください。我々は、 卒業生・修了生の皆様がなされたことが基盤となり、こ のような充実した今の研究活動があるものだと考えており ます。心から感謝致しますとともに、より一層、この研究 室が活躍できますよう日々努めて参りたいと存じます。 豊橋にお近づきの際には、お気軽に研究室へとお立ち 寄りください。研究室員一同、心よりお待ちしております。 先輩方の貴重なお話しをお伺いできれば幸甚です。最後 になりましたが、諸先輩方の今後の更なるご活躍とご健 康を研究室一同、心よりお祈りしています。 スピン・エレクトロニクスグループの近況報告 修士2年  岩本 文吾

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