同窓会報No.38

28 2021 年 第 38 号 TUT 同窓会報 した。企業の説明会も延期や中止が多くみられ、学生の 企業・自治体などの面接も遠隔で実施されるようになり ました。インターンシップは対面式の場合は期間の短縮 などを行うケースがみられました。就職活動が遅れる傾 向もみられましたが、おおむね例年どおりの就職状況に なっています。 また、各研究室で行われていた調査研究、学会参加、 及び様々な対面式のイベントは、延期や中止されるか、 または遠隔で実施されるようになりました。建築・都市 システム学系で実施していたソフトボール大会は実施で きない状況となりました。 対面式から遠隔式への移行により、新しい授業形態や 研究の進め方などが模索されました。大学全体が、ニュー ノーマルへの対応が求められた年となりました。感染症 は災害のひとつであり、建設分野が災害に関して蓄積し てきた多くの知見や経験が様々な面で貢献するものと期 待します。 令和 2 年 10 月現在で、本系で学んでいる学生は、学 部 189 名(うち留学生 41 名)、大学院博士前期課程 106 名(うち留学生 21 名)、博士後期課程 17 名(うち留学 生 13 名)となっております。建設分野への社会的ニー ズの高まりから、建築・都市システム学系への人気も高 まる傾向にあります。また、海外の留学生からの関心も 高く、国際的な研究が進められています。グローバル大 学として、日本人学生にとっても望ましい環境になってき ています。 教職員では、新任教員としては、袁 継輝先生、内藤 直人先生を迎えました。嵯峨 慎先生、岡辺 拓巳先生が、 他大学等へ移られました。教授 10 名、准教授 8 名、講 師 2 名、助教 5 名、技術専門職員 2 名、事務職員 4 名(令 和 2 年 12 月)の体制となっています。 末筆ながら、同窓生の皆様の益々のご活躍を心よりお 祈り申し上げます。 同窓生の皆様におかれましては、ますます御健勝のこ ととお慶び申し上げます。 令和 2 年度からは、建築・都市システム学系は齊藤 大樹教授を系長とする新たな系運営組織となりました。 令和 2 年 3 月頃から拡大した新型コロナ感染症は、社会 に大きな影響を及ぼしています。大学においても様々な 対応をとるようになり、新しい教育研究のあり方を模索 しています。 建築・都市システム学系においても、いままで一般的 に行われてきた対面式の授業や実験・実習は、インター ネットを用いたオンラインによる遠隔式に、または対面式 と遠隔式を組み合わせたハイブリッド型へと移行しまし た。本年度、私が担当していた建設工学特別講義や高 度技術者論は、通常は非常勤講師の方が対面でオムニ バス形式に授業を行うものですが、本年度は遠隔授業で 実施されました。実務訓練は、学内での履修が中心となり、 大学全体または各研究室で実務訓練に関する課題に取り 組むことになりました。卒業研究発表会や修士論文発表 会なども、対面式から遠隔式に変更されました。本系の 国際化も積極的に進められていますが、留学生のなかに は、予定よりも遅れて渡日した学生もいました。 高専との連携活動もコロナの影響をうけました。大学 の高専連携推進センターを中心とした各高専への高専訪 問、出前講義、また本学系で独自に行っている高専訪問 や出前講義は、対面式から遠隔式に移行するケースなど がみられました。高専・技科大建設系教員研究交流集 会については、毎年、豊橋技科大と長岡技科大で交互 に実施してきましたが、本年度はコロナの影響をうけて 見送る形となりました。 近年の本学系の就職活動は堅調であり、1、2 月頃の キャリア教育セミナーも例年どおり実施できました。3月 以降は、学生の就職活動はコロナの影響を受けて、大学 で実施していた企業説明会は資料閲覧等が中心となりま 学内近況報告 教授 渋澤 博幸

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