同窓会報No.37

2020 年 第 37 号 TUT 同窓会報 7 講義が 3 月13日(金)に、退職記念パーティー、および 同窓会が 3 月14日(土)に開催を行います。ご多用とは 存じますが、皆様の参加を心よりお待ちしております。 最後となりましたが、卒業生・修了生の皆様の益々の ご発展をお祈り申し上げますと共に、今後とも研究室に ご支援くださいますようお願い申し上げます。 本学卒業生ならびに修了生の皆様方におかれまして は、ますますご健勝のことと拝察いたします。今年度の 界面・表面創製研究室の近況についてご報告申し上げま す。 本研究室は、福本昌宏 教授、安井利明 准教授、山田 基宏 助教のもと、博士前期課程15名、博士後期課程1名、 学部生 10 名、後期から研究員1 名が加わり、総勢 27 名 となっております。また福本 教授は、今年度で定年退職 を迎えられます。 本研究室では、高分子やCFRPなどの高次複合材料 を含め、金属とセラミックスのような異なる特質の要素を 接合あるいは複合化し、全体として高機能・高付加価値 化した接合体の創製を可能とするプロセスの開発、なら びに高度化を目的とする研究を行っており、内容としては 大きく二つのテーマに分けられます。 一つは、バルク材表面への厚膜あるいは薄膜の形成に よる材料表面の高機能・高特性化に関する研究です。厚 膜形成法としては主に溶射法を用いており、プロセスの 高制御化とともに新機能材料の創製を目指しています。 また、溶射法での溶融による材料の特質劣化を防ぐため、 非溶融の状態での成膜を可能とするコールドスプレー法、 サブミクロン~ナノサイズの微粒子による成膜法としての サスペンション溶射法へと対象を拡げています。 もう一つは、異種バルク材料間の接合によるバルク体 としての高特性化に関する研究です。バルク材料の接合 法として非溶融の固相接合法である摩擦撹拌接合により、 異材接合の実用化を進めています。特に、塑性流動させ た軟質材料と固定硬質材料との界面で形成される新たな 固体間の接合原理を基に、突き合わせ接合における二次 元任意形状界面接合、金属 / セラミックスの重ね接合体 創製などへと、適用範囲を拡げています。 もし豊橋方面付近に立ち寄る機会がございましたら、 研究室にお気軽にお越しください。研究室一同、心より お待ちしています。 また今年度で定年退職を迎えられる福本 教授の最終 界面・表面創製研究室の近況報告 福留 光晟

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