国立大学法人化に伴い、大学の研究成果から生ずる知的財産の創出活用を大学が責任をもって実施することになります。これは知の創出を重要な使命の一つとする大学に寄せられる社会からの高い期待に基づくものです。私どもの豊橋技術科学大学は創立以来、実践的創造的な技術の研究教育を目指しており、このような社会の要請に積極的に応えていこうとしています。
知的財産の創出活用を推進するためには、多くの費用と労力を必要とします。たとえば特許の出願や特許のライセンス活動等に関わるものです。本来これらは知的財産の活用による収益等によって賄われるべきものですが、収益から費用を充当するにいたるまでにはしばらくの時間が必要です。
そこで、知的財産の創出活用を支援する組織として 株式会社「豊橋キャンパスイノベーション」（略称「TCI」） を設立したいと考えました。（株）豊橋キャンパスイノベーションは豊橋技術科学大学の教職員を始めとし、同窓生、元教職員等の本学関係者に資本金の拠出をお願いし、運営するものです。この会社は地域の各企業との産学交流や技術移転等の事業を行う会員組織も運営し大学と産業界を密接に結びつける役割も担います。資本金と会費を基礎として，「事業創出の夢を買おう」「ベンチャーのエンジェルになろう」を標語として，知的財産の創出と活用の費用を賄うこととします。そして知的財産の活用により得られた収益をこの会社に蓄積し，次の知的財産の創出に振り向けます。さらに本会社は、研究と教育にかかわる諸業務の代行を行い、その効率的な推進に貢献します。
資金需要等を考慮し、株式会社として1000万円以上（一株５万円、200株以上）の資本金を目標として出資を募りたく存じます。（株）豊橋キャンパスイノベーションに対してご理解を頂き、目標の実現に向けて特段のご協力をお願い申し上げます。
平成16年3月18日