同窓会報 No.36 2019
2019 年 第 36 号 TUT 同窓会報 9 2018 年 4 月1日付で機械工学系に助教として着任しました鹿毛あずさです。「か げ」と読みます。出身は北海道苫小牧市で、東京のお茶の水女子大学で 9 年間過 ごして博士(理学)の学位を取得し、本学に着任前は東北大学工学部機械・知能 系に勤務しておりました。もともとは生物学者で、専門は重力生物学・細胞運動、 特に微生物の遊泳です。微生物の運動と重力を駆動力とする生物対流現象を中心 に、集団運動や微生物の重力応答のメカニズム解明を主軸として研究してきました。 基本的にレイノルズ数は1より小さい世界で「生きています」、というのは脳内の話 で、わたくし本人はホモ・サピエンスに分類され、人類社会の一角を占めています。 機械工学系に生物学者とは奇異な話に聞こえるかもしれませんが、もちろん生物も一種の機械です。生物流体力学、バイ オメカニクスという括りで採用いただいたと解釈しております。機械工学と生物学を融合して新たな分野を切り開く気概で 進んでいきたいと存じます。 苫小牧人の常として暑さに大変弱く、2018 年豊橋の過酷な夏をなんとか生き延びてほっとしております。冬は元気に生 きたいと思います。助教は「さん」付けで呼ぶ文化で育ったので、やっと「鹿毛先生」と呼ばれ慣れてきました。工学部 の教員としてまだまだ頼りない部分が多いですが、よろしくお願い申し上げます。 2018 年 4 月より、機械工学系システム工学研究室に助教として着任をいたしまし た白砂絹和と申します。 修士課程までは日本女子大学理学研究科にて数学を専攻し、博士課程後期は本 学機械工学研究科計測システム研究室に在籍しておりました。章先生からのご指導 のもと2017 年 3 月に修了しました。第二の母校である本学で教員として、お世話に なりました先生方、そして後輩にあたる学生の皆さんとの日々を嬉しく感じておりま す。 主な研究は、ウェーブレット変換を用いて、睡眠時無呼吸症 (SAS) の音声のみを 用いた早期予備群発見についてです。SAS 罹患者は完治の概念がない生活習慣病併発率が非常に高く、早期発見が重要 と考えています。今後は、この研究をもとに他分野への応用を検討しております。 まだ不慣れな部分も多く、先生方、職員の方をはじめ学生の皆さんの温かいお心遣いに支えて頂きながら、感謝と共に 過ごしております。 機械工学系 助教 白砂 絹和 機械工学系 助教 鹿毛 あずさ 新任教員より
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