卒業生、修了生の皆様におかれましては、ますますご活躍のことと思います。本年4月から、私、堀川が系長、増山教授が系長補佐を務めています。知識情報工学系の近況をご紹介いたします。
本年3月に阿部英次教授が定年退職されました。本年4月から岡田美智男教授が機能情報工学講座に赴任されました。岡田教授は公募で採用されました。本系赴任前は国際電気通信基礎技術研究所(ATR)で、インタラクションロボットMuuの製作など、次世代ヒューマンインターフェイスに関する研究を行っていました。赴任後は「コミュニケーションとインターフェイスの認知科学」、「関係発達論的ロボティクス」の分野の教育・研究を担当されています。本年4月から、藤島悟志助手が分子情報工学講座に赴任されました。藤島助手は本系出身で、専門はtopological fragment spectra (TFS)を用いた薬物活性分類と薬物構造データマイニングです。また、本年7月から原田耕治助手が情報科学講座に赴任されました。原田助手は免疫システムの非線形ダイナミクスが専門で、免疫アルゴリズムや抗体コンピューティングについて研究しています。
本年は、知識情報工学課程がJABEE(日本技術者教育認定機構)の審査を受けます。2000年度から始めた本系教育課程の改革が一段落したことを踏まえて、昨年度から本格的に自己点検書の作成に入りました。JABEE受審対策責任者の高橋教授のもと、本系教職員および同窓生、および本学の関係教職員の皆様のご協力により、本年7月に自己点検書が完成し、JABEEに提出しました。10月に実地審査の予定です。ご協力いただいた皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。卒業生・修了生の皆様には学習・教育目標の達成度評価や社会からの評価に関するアンケートにご協力いただき大変ありがとうございました。このアンケートは本系にとって大変貴重な情報です。このアンケート結果をもとに、さらに教育課程の改革を続けて行きます。なお、実地審査には卒業生のインタビューが含まれていますので、何人かの卒業生にはご協力をお願いいただくことになりますが、その際にはご協力をお願い申し上げます。
本年度の就職状況は、景気の上向き傾向から企業の採用枠が昨年度に比べて大幅に増えました。本系の就職状況も大変良くなっています。一方、大学は法人化後2年目となり、予算や人員の削減が始まり知識情報工学系も対応を迫られています。大学はこれから大変な時代を迎えます。
以上、知識情報工学系の近況をご紹介しました。本年は本学開講30周年にあたり、その記念事業が予定されています。同窓生の皆様にご協力をお願い申し上げる次第です。
末尾になりましたが、同窓生の皆様のご発展をお祈り申し上げます。また、豊橋付近にお出向きの際にはぜひお立ち寄りください。(TUT同窓会報 第24号より)
教職員一覧(平成18年9月現在)
- 【情報科学大講座】
- 教 授: 磯田 定宏、増山 繁、石田 好輝
- 助教授: 河合 和久、市川 周一、村越 一支
- 助 手: 相田 慎、酒井 浩之、原田 耕治
- 【機能情報工学大講座】
- 教 授: 新田 恒雄、堀川 順生、岡田美智男
- 助教授: 金澤 靖、杉浦 彰彦、北崎 充晃
- 助 手: 桂田 浩一、杉本 俊二
- 【分子情報工学大講座】
- 教 授: 関野 秀男、高橋 由雅
- 助教授: 栗田 典之、後藤 仁志
- 講 師: 加藤 博明
- 助 手: 墨 智成、藤島 悟志
- 【事務関係】
- 事務官: 佐野 友子、河合 奈穂子
- 技 官: 小西 和孝
- 【学生現員】
- 学 部: 1年次12名、2年次15名、3年次53名、4年次69名
- 修 士: 1年次55名、2年次56名