卒業生,修了生の皆様,いかがお過ごしでしょうか。それぞれの職場でご活躍しておられることと存じます。現在の並列処理研究室は,中島浩教授,津邑公暁助手の2名のスタッフと,博士2人,修士10人,学部4人の総勢18名で構成されています。津邑先生は昨年度から京都大学より赴任されました。また,大野先生は14年度より三重大学へ移られました。
さて,研究室の近況をご報告致します。13年10月より中島教授を研究代表者として科学技術振興事業団・戦略的想像研究推進事業「低電力化とモデリング技術によるメガスケールコンピューティング」がスタートしました。このプロジェクトはPflopsクラスの超高性能計算を持つ百万プロセッサ級のシステム実現のための諸技術を,Feasibility, Dependability, Programmability の3つのポイントを重視しつつ開発することを目的としています。また,このプロジェクトは豊橋技術科学大学をはじめ,5つの研究期間と共同で行われています。本研究室では,「プログラミング技術」をサブテーマとして担当し,「タスク並列スクリプト言語:MegaScript」,「メガスケールシミュレータ:Anastasia」の研究を行っています。
その他に,アーキテクチャ・シミュレータの研究として,「高性能プロセッサの高速シミュレータ:BurstScalar」,「共有メモリ・マシンの分散シミュレータ:Shaman」を行っています。さらに,本年度から「再利用およびCAMベースコンピュータ」の研究がスタートしました。本研究室では,以上の研究テーマに分かれ,活気ある研究を日夜行なっています。毎週木曜日に開かれる研究会では研究の状況報告を行ない,中島教授に熱い指導をしていただいています。
詳しい研究室の近況は,ホームページにて公開しておりますので,お時間があればぜひ一度ご覧下さい。また,豊橋方面へ来られたときには,どうぞお気軽にお立ちよりください。研究室一同,心から歓迎いたします。