卒業生・修了生の皆様におかれましては、それぞ れのフィールドでご活躍のことと拝察いたします。 大気・熱環境システム研究室の近況についてご報告 させていただきます。 現在、当研究室は東海林先生のご指導のもと、博 士前期課程 6 名、学部生 5 名の計 11 名で活動してお ります。昨年度と変わらず、アットホームながらも 活気ある体制で研究に取り組んでいます。今年度は、 取り組んでいる研究テーマが非常に多岐にわたって いるのが特徴です。 当研究室では現在、大きく分けて「建築・農業」「都 市熱環境」に関連する多様な研究を行っています。 まず、私たちの生活に直結する課題として取り組 んでいるのが「東三河地区の熱中症の発症要因に関 する研究」です。ここでは、豊橋市における救急搬 送データを解析し、発症環境と搬送先の関係や、気 象条件との長期的な相関を調査しています。単なる 気温の影響だけでなく、地域医療の視点や、生理的 なリスク要因など、複合的な視点から地域の安全を 守るための知見を集積しています。 次に、私自身も取り組んでいるのが「観葉植物の 活用に関する研究」です。この研究は機械工学系の 高山研究室と連携し、当研究室からは2名の学生が 関わっており、それぞれ異なる視点で植物の可能性 を探っています。そのひとつはは植物の蒸散機能を 空調に応用する「機能面」の研究、もう一方は植物 が健全に育つための配置計画という「空間デザイン」 の研究を行っています。 この他にも、農業分野への応用として「セミクロー ズドハウス(半閉鎖型温室)の環境制御」をシミュレー ション解析したり、資源循環の視点から「堆肥の実 装化」を目指した研究であったり、さらには都市規 模の「気象シミュレーション」まで、ミクロからマ クロまで幅広いスケールで「環境」について研究を 行っています。 今年度は、新たに配属されたメンバーを迎えて新 入生歓迎会を開催し、結束を深める良いスタートを 切ることができました。また、息抜きとして学内の スポーツ大会にも参加し、研究の合間のリフレッシュ としてメンバー間の親睦を深めています。 対外的な活動においては、日頃の研究成果を広く 発信するため、日本生物環境工学会の全国大会およ び東海・北信越支部大会に参加し、観葉植物に関す る研究発表を行いました。また、福岡で開催された 日本気象学会秋季大会では熱中症に関する研究成果 を発表するなど、学生個々が自身のテーマを深め、 学外の研究者との議論を通じて多くの刺激を受けて います。 最後になりましたが、卒業生の皆様におかれまし ては、豊橋近郊にお越しの際はぜひ母校・研究室へ お立ち寄りください。後輩一同、先輩方の貴重なお 話を伺えることを楽しみにしております。末筆なが ら、皆様の今後のさらなるご健勝とご多忙をお祈り 申し上げます。 大気・熱環境システム研究室のご紹介と近況報告 博士前期課程2年 万谷 真理奈 26 2026年 第43号 TUT 同窓会報
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