2026年 第43号 TUT 同窓会報 21 私は、2010 年に JST のテニュアトラックプログラ ムで本学に採択され、テュニアトラックとして開所 したばかりのエレクトロニクス先端融合研究所にま いりました。その後、再び日本から半導体技術を世 界に発信するというミッションを前面にだし、2023 年に名前が次世代半導体・センサ科学研究所に改名 しました。 私のバックグラウンドは、分子生物学、神経科学、 時間生物学などバイオロジーですが、現在は、半導 体工場で作成いたしました、髪の毛の1/100ほどの 数ミクロンの細い電極を搭載した侵入型電極(豊橋 プローブ)で、1神経細胞の活動を測定する応用研 究もしています。疾患モデルマウスや 機能を解析し たい遺伝子を組み換えたマウスの脳に豊橋プローブ をうめこみ、ネズミが生きている限り、測り続ける という長期計測を実施し、疾患の症状の進行を測定 し、病因を探ったり、薬剤スクリーニングをしたり、 機能回復させたりということを目指しています。 研究室としては、ラボの学生は、哺乳類の生物学 をやりたい4系の学生さん達が所属しております。 テーマは、とくに24時間の概日リズムを規定する 遺伝子の機能を解析する基礎研究、豊橋プローブな どをもちいた医療応用へのアウトプットをめざす応 用研究、遺伝子導入機器を開発し社会実装しようと する研究など、目的や材料、方法も様々なものから 好きなテーマを選んでもらっています。 また、私がダイバーシティ推進センターにも所属 しており、センターでは、大学のダイバーシティを 増進する推進活動をともに遂行してもらう学生に支 援を行うという支援学生制度を実施しております。 現在、当ラボには、支援学生のリーダーを行ってい る2人を中心に 現在4人の学生と、2人の学生が、現、 元支援学生として携わってもらっております。最近 は、女子学生のお茶会やスポーツ大会など、広く学 生の親睦交流を促す活動も開催しています。 2026 年 11 月 14、15 日に日本時間生物学会学術大 会を、豊橋駅の近くのPLATで行いますが、その前 日の11月13日にサテライトミーティングとして、 センターの性差研究などの活動の報告会を実施する 予定です。概日リズムの研究をしている学生はもち ろん、ダイバーシティ活動の報告なども、ラボみん なで1年をかけて準備をしていくところです。 私としては、学生さん達には、テーマも、研究目 的も、将来の進路も様々な人々が集うラボという小 さな社会で、これからも、アドバイスをしあいながら、 協力してプロジェクトをすすめたり、知識を広げた りしていってほしいと願っています。 研究室だより ~多様な人々が集うラボという小さな社会で~ 次世代半導体・センサ科学研究所・応用化学 ・生命工学系・ダイバーシティ推進センター 沼野 利佳
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