同窓会報No.43

18 2026年 第43号 TUT 同窓会報 情報・ロボットシステム研究室は、「ロボットを便 利に、身近に、簡単に」を合言葉に、ロボット技術 と情報処理を統合し、豊かな未来社会に貢献するロ ボットシステムの創出を目指しています。本研究室 の特徴は,名称にもある「システム化」にあります。 ロボット技術を単体の理論として扱うのではなく、 多様な要素が組み合わさった大きなシステムの一部 として捉え、自分の研究している理論がシステムの どこで役立つかを意識しながら、周辺を含む関連技 術まで学べる点が特徴です。 当研究室は、2022年の4月に発足した比較的 に新しい研究室で、現在教員 2 名(垣内教授・増沢 助手)に加え、学生は博士後期課程学生 2 名、修士 課程学生 9 名、学部学生 5 名の体制で研究活動を 行っています 。 研究内容については現在、大きく3つのテーマで 研究を進めています。 (1)ロボットプログラム基盤を用いた教育・研究基盤と ロボットシステム構築環境 様々なロボットを同じ言語・使用方法によってプログラ ムできる環境を核とする「ロボットプログラム基盤」の 構築を行っています 。 (2)多自由度運動体の全体システム・運動制御・認識知能 多数の関節をもつロボット(人間に近い身体構造をもつ ヒューマノイドロボットや不整地踏破能力の高い脚ロ ボット)の運動と知能のシステム化を研究しています 。 (3)社会実装を志向したロボットシステム ホームロボットに代表される、人々の生活を豊かにする 新たなロボット応用について、深層学習を活用しなが ら、非専門家でもロボットを便利に簡単に使えるシステ ムのあり方を探求しています。 研究室の雰囲気としては学生同士・教員との距 離が近いのが特徴だと感じます 。学年やテーマの 違いに関わらず気軽に声をかけ合える空気があり、 困ったことがあればすぐに相談できるため、一人 で抱え込まずに研究を進められる環境です。毎週、 homerobot / humanoid /組み立てロボットの各グ ループミーティングと全体ミーティングを通じて進 捗共有と議論を行い、新入生歓迎会や中間発表お疲 れ様会などのイベントも定期的に実施しています。 こうした「顔の見える」つながりが、研究の推進力 にもなっています。 学外とのかかわりについては、当研究室で開発し たロボットシステム構築環境を教材とし、組立式ロ ボットを実際に構築する体験型プログラムを提供し ています。とくに高等専門学校(高専)との連携を 重視し、高専生向け体験実習を 4 年連続で受け入れ ており、2025 年夏には 11 名の学生が参加しました。 同様のプログラムは、学内の研究室配属前学生向 け演習としても実施しており、共通の「ロボットプ ログラム基盤」を通じて教育から研究へのスムーズ な移行を支えています。コードや教材は GitHub や 講義サイトで公開し、学外授業や共同研究にも活用 できる“開かれた基盤”として発信を続けています。 情報・ロボットシステム研究室の近況報告 M1 福島 知樹

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