同窓会報No.43

12 2026年 第43号 TUT 同窓会報 卒業生・修了生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。 皆様におかれましては、ますますご健勝のことと存じ ます。私たち「ワイヤレス通信研究室」は現在、上原 秀幸教授および小松和暉助教の指導のもと、博士前期 課程学生 8 名、学部学生 5 名が在籍しております。 本研究室では、無線通信技術の高度化に向けた研究 を進めています。現在は、コミュニケーショングルー プとセンシンググループの二つのグループに分かれて 研究に取り組んでいます。コミュニケーショングルー プでは、周波数資源の有効活用を目指した次世代通 信方式に関する研究を進めています。特に、同一周波 数帯で同時に送受信を行う「無線全二重通信」は、理 論上通信効率を2倍にできる有望な技術です。しか し、送信信号が受信信号に干渉する“自己干渉”が大 きな課題となります。本研究室では、この自己干渉を ディジタル信号処理により熱雑音レベルまで除去する 「ディジタル自己干渉キャンセラ」の研究に取り組ん でいます。一方、センシンググループでは、電波の性 質を利用して得られる情報を活用した新しい無線シス テムの創出を目指し、屋内位置推定と端末識別につい て研究しています。屋内位置推定の研究では、Wi-Fi やBLEビーコンを利用して、本学構内で利用可能な 人物ナビゲーションシステムの開発を進めています。 GPS が利用しにくい屋内環境でも高精度に位置を特定 できるよう、RSSI(受信信号強度)を用いた手法の 改良を行っています。端末識別の研究では、通信機器 の微小なハードウェア差異を活用して端末を見分ける RF フィンガープリンティングの研究を進めています。 低消費電力・低コストなIoT機器でも高いセキュリ ティを実現できるよう、環境変動に強い識別アルゴリ ズムの開発を行っています。 これらの研究活動に関して、研究室のホームページ (https://comm.ee.tut.ac.jp/wc/) で公開しております。 お時間がある時にご覧いただけたら幸いです。 研究室の行事では、BBQ、パターゴルフ大会などの レクリエーションや電磁波工学研究室(田村研究室) と応用電磁気研究室(羽賀研究室)の 3 研究室合同で ボウリング大会や忘年会、研究室旅行を実施するなど、 学年や研究室を超えた親睦を深める機会も多くあり、 研究による疲れを定期的にリフレッシュすることで研 究生活を楽しく過ごしています。 ご多忙とは存じますが,豊橋方面へ来られる機会が ございましたら,お気軽に研究室へお立ち寄りくださ い。 研究室一同、心から歓迎いたします。先輩方の 大学在学中、卒業・修了後のお話や現在の職場の経験 談などの貴重なお話を頂ければ幸いです。 末筆ながら、卒業生・修了生の皆様のご健康とさら なるご活躍を心よりお祈り申し上げます。 ワイヤレス通信研究室の近況報告 中野 笙太

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