6 2025年 第42号 TUT 同窓会報 機械工学系 助教 石井 裕樹 2024年4月1日付で機械工学系 材料機能制御研究室(戸髙研究室)の助教に着任い たしました石井裕樹と申します。出身は千葉県南房総市(旧 安房郡三芳村)で、千葉県 立安房高等学校、茨城大学工学部機械工学科、茨城大学大学院理工学研究科機械シス テム工学専攻を経て、2024 年 3月に茨城大学大学院理工学研究科複雑系システム科学 専攻で博士 ( 工学 )を取得後、本学へ着任いたしました。茨城大学には学部1年から博 士2年を早期修了するまで 8 年間在籍しており、茨城県水戸市(学部1年)、同日立市(学 部2年以降)で生活しておりました。当時の指導教員である倉本繁教授をはじめ、伊藤 吾朗名誉教授、小林純也准教授、大阪大学 堀川敬太郎准教授のご指導の元、アルミニ ウム合金の高強度・高延性化と耐水素脆性抑制のための組織制御法に関する研究を行って参りました。本学では、材料 機能制御研究室の戸髙義一教授、足立望准教授、安部洋平准教授のご指導の元、金属材料の力学特性、組織制御、塑 性加工等に関する研究に従事させていただいております。茨城大学ではアルミニウム合金を専門としておりましたが、4 月からは鉄鋼材料、チタン合金、金属ガラス等へも対象を広げております。所属する材料機能制御研究室は、機械工学 系の中でも歴史のある研究室であり、これまでに梅本実名誉教授、土谷浩一先生(物質・材料研究機構 若手国際センター センター長、筑波大学 名誉連携教授)がおられた歴史もあることから、身の引き締まる思いで着任させていただきました。 生まれから大学院まで関東地方で生活しており、博士課程修了後に東海地方(豊橋・東三河)で生活するとは予想して おりませんでしたが、様々な文化に触れることができ、日々楽しく生活しております。これまでにご指導いただいてきた皆 様方の存在があってこそ、豊橋での良縁に恵まれたと痛感しております。若輩者ではございますが、教育・研究の双方に 専念して参る所存でございます。末筆ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。 このたび、省エネルギー工学研究室の助教として着任いたしました倉石孝と申 します。出身は千葉県で、高校卒業後に早稲田大学へ入学し、創造理工学研究科 にて博士前期・後期課程を修了、博士(工学)を取得いたしました。修了後は1 年間同大学で研究員として勤務し、その後ライス大学にて約4年間ポスドク研究 員として研究活動に従事してまいりました。 専門は数値流体力学で、主にタイヤまわりの空気の流れを対象に研究を行って おります。タイヤは走行中に常に回転し、荷重による変形も生じるため、接地面 近傍での形状変化が流れ場に与える影響を把握することが、設計開発の上で非常に重要です。私は数値解析を用 いて、実形状のタイヤまわりの空気の流れ場を捉える研究に取り組んできました。具体的には、タイヤ単体を対 象とした流体解析から着手し、路面の粗さを考慮したモデルや車体全体を含む流体解析へと段階的に研究を発展 させてきました。 今後は、本学の省エネルギー工学研究室の一員として、これまでの知見と技術をさらに深め、タイヤのみなら ずより広い分野へ貢献できるよう努力していく所存です。 機械工学系 助教 倉石 孝
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