Department of Architecture and Civil Engineering 建築・都市システム学系 2025年 第42号 TUT 同窓会報 23 同窓生の皆様におかれましては、ますますご活躍のこ ととお慶び申し上げます。 前三浦系長の後を受けて、2024 年度から2 年間の任 期で系長を務めています井上から近況を報告いたします。 新型コロナの影響もほぼなくなり、平穏な大学に戻っ ています。対面の講義ができないなどコロナによる負の 側面は大きくありましたが、一方、大学の講義では、講 義をサポートする管理ツールのgoogle classroomの活用 が必須になり、講義資料のアップロード、レポートの提 出など、ペーパーレス化が一気に進みました。講義資料 をノートパソコンやタブレットで見ながら講義を受けるこ とも一般化しており、講義風景は昔に比べて大きく異なっ ています。大学教員も従来型の講義ではなく、DXを活 用した講義など変革を求められています。また、学内委 員会もweb での開催が多くなり、対面での良いところと webで良いところを取り入れた運営が行われるようにな りました。 昨年は JABEE(日本技術者教育認定機構)の審査が あり、建築コースと社会基盤コースの 2コースとも、無 事 6 年間の継続になりました。若い先生方を中心に審査 資料の作成、web で開催された実地審査への対応などに 尽力してもらいました。 2024 年 10 月現在で、本系で学んでいる学生は、学部 172 名(うち女子 42 名、留学生 5 名)、大学院博士前期 課程 103 名(うち女子 23 名、留学生 8 名)、博士後期課 程 24 名(うち女子 11 名、留学生 20 名)となっています。 建設分野の就職が良好なこともあり、多数の学生から志 望してもらっています。ただし、大学の定員管理が厳格 化されていることもあり、学部の在籍学生数に大きな変 化はありません。博士前期課程は、定員が 2 学年で 120 名のところ103 名と定員割れしており、この傾向が数年 続いています。企業からの就職の勧誘が強く、学部卒で 就職する学生が多いため、なかなか定員を満たすことが できていません。また、学部生の場合は、学生の希望職 種と就職先が必ずしも一致していないことも見受けられ るため、3 年生に対する就職・進学ガイダンスを早期に 行い、また、個別面談を実施することで、学生の意向に 基づく進路指導を進めるようにしています。 大学院後期課程は、文部科学省の奨学金留学生の特 別枠が 2 件 (2022-2024 年と 2024-2026 年、ともに博士前 期課程1名、博士後期課程 4 名) が採択されており、10 月入学の国際コースに多くの留学生を受け入れることが できました。このため、定員が 3 学年で 15 名に対して、 24 名が在籍しています。日本人学生も4 名在籍しており、 今後は日本人の博士後期課程学生の増加にも取り組んで いきたいと考えています。また、女子学生の比率は全体 で28%であり、応用化学・生命工学課程・専攻の次に 高くなっています。 敎職員では、2024 年 3 月末に三浦均也教授と松島史 朗教授が定年退職になりました。また、水谷晃啓准教授 が10月末で任期満了となり、母校の芝浦工業大学に転 出されました。4月には、杉木直准教授が教授に昇任され、 新たに藤田大輔教授が着任されました。12 月1日現在で は、教授10 名(1名は高専交流で来年 3月まで )、准教 授8名、助教7名、技術専門職員2名、事務職員3名 の体制となっています。 末筆ながら、同窓生の皆様の益々のご活躍を心よりお 祈り申し上げます。 学内近況報告 系長 井上 隆信
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