研究室だより電気・電子情報工学系 2025年 第42号 TUT 同窓会報 13 また、電力分野で磨かれた技術を他分野へ展開す ることも模索しています。誘電液体アクチュエータ の連続動作の評価や、食品のリアルタイム状態診断 など、ロボットや食品分野に活動を拡げています。 2024年度は、コロナ渦の影響が完全に消え去り、 研究室の行事も活発に行える状態になりました。名 古屋大学の栗本宗明准教授、九州工業大学の小迫雅 裕教授との研究交流会を開催し、学生が日頃の研究 成果を議論できる場を設けることができました。ま た、研究以外では、夏休みのゼミ合宿も開催し、親 睦を深めることができました。 ご多忙と存じますが、豊橋方面に来られる機会が ありましたらお気軽に研究室にお立ち寄り下さい。 研究室一同、心から歓迎いたします。最後になりま したが、諸先輩方の更なるご活躍とご健康を心より お祈りしております。 卒業生・修了生の皆様方におかれましては、ます ますご健勝のことと存じます。 本研究室「高電圧応用・計測工学研究室」は、川 島が2024年4月より准教授に昇任したことを機に、 主宰することになった新しい研究室です。その母体 は、開学当時からの歴史が古い研究室であり、小崎 正光教授、長尾雅行教授、穂積直裕教授、村上義信 教授(現在、本研究室と一部研究テーマを共同で実 施。)によって発展してきた、高電圧工学の研究室で す。現在、博士前期課程 1 名、学部 4 名の 5 名で日々 研究に励んでおります。 本研究室のキーワードは、研究室名にも含まれる 「計測」にあります。特に力を入れているテーマは、 高電圧絶縁システムを対象とした、非破壊計測技術 による状態診断の開発です。放電信号の特徴量を時 系列解析することで、単純な大小比較による材料の 良し悪しの評価だけでなく、高電圧絶縁システムの 状態を電気的な物理量で定量化することを目指して います。 高電圧応用・計測研究室(川島研究室)の近況報告 准教授 川島 朋裕 栗本宗明准教授との研究交流会 ゼミ合宿で訪れた上高地
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