同窓会報No.41

2024年 第41号 TUT 同窓会報 25 参加したメンバーでいただくご当地のごはんや学会の合間で のプチ観光も楽しんでおります。現地参加できなかった学生 も、お土産をいただきながら現地を訪れた学生の話を聞くのも 一つの楽しみとなっています。 研究室のイベントである新歓や春の遠足を通して、研究 室メンバーとの仲を年々深めております。今年度も春の遠足 で、のんほいパークを訪れました。次はどこを見るかなどみん なで話しながら、動物園と植物園をまわりました。気になる色 の植物を見つけたときに、すぐにスマホアプリで色計測を始 めてしまうのも本研究室ならではの光景かもしれません。大学・ のんほいパーク間は徒歩で移動するのですが、毎回異なる道 を通ります。今まで知らなかった豊橋の景色を観ることも、楽 しみの一つになっています。 夏季休業中には、共同研究を行う学生を含む高専生、専 攻科生3名が本研究室の体験実習に参加しました。視覚認 知とは異なる分野を研究する学生も積極的に参加してくれま した。高専生たちは、研究室メンバーが実施する心理実験 に参加したり、マウスの視覚応答の解析等を行いました。実 習期間中には研究室メンバーも積極的に高専生と交流し、お 互いにとって良い刺激となったのではないかと思います。 最後となりますが、卒業生、修了生の皆様のご健勝と益々 のご活躍を心よりお祈り申し上げます。近くにお越しの際には、 是非お立ち寄りいただき、皆様のお話をお聞かせください。 研究室一同、皆様とお会いできることを心よりお待ちしており ます。 卒業生、修了生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。皆 様におかれましては、益々ご活躍のこととお慶び申し上げます。 本稿では、3系/ 次世代半導体・センサ科学研究所の視 覚神経科学研究室について紹介させていただきます。本研 究室は、鯉田准教授指導の下、現在、博士後期課程1名、 博士前期課程4名、学部生 2 名が研究に取り組んでおります。 研究分野は神経科学と心理学で、光と色に対する脳と心の しくみを調査するために、心理実験、脳計測、および計測手 法の開発を行っております。 心理実験では、ヒトを対象にさまざまな視覚刺激を呈示し、 見えに対する印象を調査しております。今年度は、瞳孔計測 を行う実験が多く実施され、安価で高精度な瞳孔径計測手 法の開発も行われました。この手法を用いて東京工業高等 専門学校と共同研究も実施しております。 マウス・サルを対象とした脳計測では、神経細胞の視覚 応答特性を解剖構造と対応づける研究を行っております。 微小電極を動物の脳に刺入して神経細胞の活動を計測する とともに、記録位置を正確に特定するための新規マーキング 手法も開発・応用しています。 このように、本研究室には視覚認知を調査するための様々 なアプローチ手法を用いています。さらに、複数の手法を組 み合わせたり、シミュレーション結果と比較したりと、さまざま な観点から考察を行っております。 今年度も、教員、学生が学会や論文において研究成果を 発表しました。現地参加した学生は学会での議論だけでなく、 視覚神経科学研究室の活動報告 修士2年 辻 奈津美

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