同窓会報No.40

材料保証研究室の近況報告 小林 正和 6 2023年 第40号 TUT 同窓会報 の評価手法の開発も行っております。できるだけ、多 様な分野の研究者や技術者と新規アイディアに基づ く研究や協力的な分野横断の研究できるようにと心が け、研究室一同が行動しております。詳細につきまし ては、研究室ホームページ(http://ma.me.tut.ac.jp/) をご覧いただければ幸いです。 研究室の活動としては、教育研究ばかりではなく、 コミュニケーション等を図り、切磋琢磨や相互理解な ど人間関係も重要と思います。そのような活動につい てもご報告したいところですが、ここ2 年余り研究室 の学生の皆さんとは、歓送迎会、旅行など一緒にする 機会を作ることができないといった大変残念な状況が 続いております。掲載の 4 年生配属後の研究室集合写 真も皆マスク姿です。近頃は、活発な大学における活 動が再開できるように、新型コロナウイルス感染症の 拡大もそろそろ完全収束していただきたいと願うばか りであります。徐々にではありますが、web 活用中心 だった講義が、対面での実施になっていますし、来学 規制も概ね無くなっておりますので、卒業生・修了生 の皆様には、どうぞご機会を作っていだだき、是非、 大学および研究室にお立ち寄りただければと思いま す。そして、学生・教員との交流を深めていただけれ ば幸いです。卒業生・修了生の皆様におかれましては、 引き続き御支援・御指導・ご鞭撻を賜りますようお願 い申し上げます。末尾ながら、同窓生の皆様の益々の ご活躍をお祈り申し上げます。 本学の卒業性ならびに修了生の皆様におかれまして は、ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。材 料・生産加工コースで主に各種材料の破壊や量子ビー ムを活用した評価技術についての研究教育を行うこと をミッションとして、本年度4月より新設研究室とし て「材料保証研究室」がスタートしました。一部の同 窓会の皆様にはこの研究室名に聞きなじみがあるかも 知れません。研究室でカバーする領域を考えたときに 適切であるように思えること、加えて、本学でご関係 のあった先生方への敬意も含めて、この研究室名とさ せていただいております。現在、本研究室は、教授小 林正和、助教Pei Loon Khoo、研究員1名、修士2年 生3名、修士1年生3名、学部4年生8名の合計17 名で研究活動を行っております。 2020 年から続くコロナウイルス感染症の影響下で、 感染症対策を行いながら、なかなか十分と言える活動 ができていない状況ではありますが、現在、自動車な どの輸送機器用のアルミニウム鋳造合金やダイカスト 合金に関わる損傷や破壊過程の研究を放射光を活用し たマイクロ・トモグラフィやナノ・トモグラフィを使っ て進めております。もちろん、疲労特性評価や衝撃破 壊などについても研究しています。ミクロ組織の損傷 や破壊を理解するため、これらのトモグラフィの三次 元画像の解析や、三次元画像を利用した有限要素シ ミュレーションなどを行っております。加えて、Khoo 先生を中心に薄膜材料開発やX線等を活用してのそ

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