14 2023年 第40号 TUT 同窓会報 学内近況報告 系長 北岡 教英 されます。青野先生には今後は特任教授として、医療 画像処理の研究に従事していただくことになりました。 2020 年に開始された、東フィンランド大学、フラン スのジャン・モネ大学、ベルギーの KU ルーヴェン大学 と本学による「近未来クロスリアリティ技術をけん引す る光イメージング情報学国際収支プログラム(IMLEX)」 では、一期生が修了しました。新型コロナウィルスの影 響で渡航することはできずオンラインでの留学となりま したが、本学参加者7名、海外の参加者8名が無事、 修了しました。二期生たちはいよいよ渡航が叶うことと なりました。また、本系では毎年、ICAICTAという国 際会議を、インドネシアのバンドン工科大学らと共同で 開催してきましたが、ここ 2 年は新型コロナウィルスの 影響でオンライン開催にせざるを得ない状態でした。し かし今年度は、少人数ながらインドネシアからの出席者 を迎え、豊橋を拠点にハイブリッド開催することができ ました。新型コロナウィルスは本系の国際活動にも影を 落としていましたが、本格的に活動が再開できる見通し も立ってきたように思います。 こうしてみると、このパンデミックを通して世界の見 え方が一変したかのように思います。ある意味で、完全 に元には戻らないのかもしれません。しかしこうした生 活様式が変容するべき時代にも適応できたのは、情報 技術があったからこそだと思います。時代に合った、時 代の先を行く人材育成・教育研究を行っていく所存で す。同窓生のみなさまには引き続きご支援・ご指導を賜 りますよう切にお願い申し上げます。 同窓生のみなさまには、ますますご健勝のこととお喜 び申し上げます。 近年、高等専門学校生からの編入学者や1年次入学 者の進学希望先として、情報・知能工学課程を希望し てくれる方がとても多くなっており、学部生の定員を上 回る人たちが入ってくれています。人工知能・データサ イエンスをはじめとする情報技術が多くの分野で必要と される今日において、とても喜ばしいことと思います。 情報・知能工学系の各研究室や講義などの活動は、 これまで新型コロナウィルスの影響を大きく受けて、オ ンラインでの実施が大半を占めてきました。まだ本当の 終息は見えてきてはいない今日ですが、国内での様々な 行動制限が撤廃されてきた流れを受けて、こうした活動 も対面で実施されるようになってきており、マスクを着 用していることを除けばだいぶ以前の様子を取り戻しつ つあると言えます。キャンパスや、本系が入るC 棟や F 棟にも賑わいが戻ってきているように感じます。教員 も国内外への出張が戻りつつあり、一方でオンラインが 定着してきたところもあり、会議はオンラインが一般的 になり、これらが相まって忙しい日々を送っています。 本年度も教員の異動がありました。2022 年 4 月には、 川端明生教授が着任されました。NTTネットワークサー ビスシステム研究所の所長を務められた方で、企業で の研究・研究マネージメントという貴重な体験を本学で の教育に活かしていただけるものと期待されます。また、 EIIRISに着任された垣内洋平教授が本系の兼任教員に なられました。知能ロボティクスの研究をけん引してい ただけるものと期待します。また、若林佑幸助教が北岡 の研究室に、中井雄士助教が鈴木幸太郎教授の研究室 に着任されました。若い研究力が加わり、心強く思いま す。また学生たちに近い存在として、教育にも力を発揮 していただきたいと思います。さらに、高専交流人事と して、北九州高専から豊永憲治准教授が 2年間着任さ れています。2023 年 3 月末に青野雅樹教授が定年退職
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