同窓会報No.40

専用計算システム研究室(市川研究室) 小倉 幹也 12 2023年 第40号 TUT 同窓会報 について研究を進めてきました。特に近年では、応用先 としてセキュリティ分野を重視しており、論理回路の知 的財産権保護や、セキュリティ技術の基礎となる乱数生 成技術などを研究しています。2010 年以前に(旧・知識 情報工学系で)研究していた並列処理・高性能計算技 術についても、細々とではありますが研究を継続してい ます。 本研究室のメンバーおよび卒論・修論のテーマは、研 究室のWWWページにてご覧いただけます。URLは http://www.ccs.ee.tut.ac.jp/ich/ です。また最新の研 究室紹介や発表論文は、市川先生のWWWページにて 公開されております。そちらも併せてご覧いただけます と幸いです。 本研究室では、昨今のコロナ禍の状況を鑑み、例年開 催していました歓迎会、歓送会は自粛しております。来 年度こそはコロナ禍が収束し、是非とも開催したいもの です。研究活動については、実験を主軸としていないこ ともあり、影響は軽微です。 市川教授は5 年後に定年を迎える予定ですので、研 究室も2027 年度をもって営業終了(?)となります。残 る5 年間、有終の美を飾れるよう、研究室一同励んでい きたいと思います。 最後になりましたが、諸先輩方の今後の更なるご活躍 とご健康を研究室一同、心よりお祈り申し上げます。 卒業生・修了生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。 皆様におかれましては、ますますご健勝にてご活躍のこ とと存じます。 専用計算システム研究室は、2010 年度の学内再編に 伴い市川周一先生(当時は准教授)が旧・知識情報工 学系から電気・電子情報工学系に異動になって創設され ました。以来、情報通信システム分野の教育・研究の一 翼を担い、今日に至ります。 2013 年 4 月には藤枝直輝先生を助教として迎え、専 用計算回路やFPGA 応用を中心とした研究を進めてま いりました。藤枝先生は2017 年 4月に愛知工業大学工 学部電気学科・准教授として御栄転されましたが、その 後も2022 年に至るまで当研究室と共同研究を続けてお られます。 また、当研究室は高専との共同研究も続けてきました。 2014 年度には旭川高専の松岡俊佑先生(当時は助教) が人事交流制度を利用して滞在され、超音波測位の研 究を中心に活動されました。2015 年度に旭川高専に帰任 されてからも、真性乱数生成回路などの共同研究を進め ておられます。 沖縄高専との共同研究も長く続いており、山田親稔先 生や宮城桂先生の研究室と交流が続いています。共同研 究内容は幅広く様々ですが、沖縄で開催される次世代産 業システム研究会に参加することが恒例化しています。 本研究室では、特定応用を高速化する専用計算シス テムや、応用に特化した計算システム・組込みシステム ある日のゼミ

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