同窓会報No.39

2022 年 第 39 号 TUT 同窓会報 5 査電子顕微鏡の遠隔操作などを実施し、交際的な連携強 化も進めています。 上記のような種々の研究室活動、教育活動をはじめとし て多くの学内・学外活動が、2020 年初頭より一変し、オン ライン化を含め状況に応じた多様な対応が求められ、研究 室内での報告会などもオンラインを積極的に取り入れてお ります。当研究室においては、例年新入生歓迎会をはじめ とした交流会、夏のバーベキュー、冬のスキーツアーなど 多様な活動を行なってきましたが、現在は状況を見ている 状況です。 このような状況に際して、同窓生の皆様から「新型コロ ナウイルス感染症対策緊急募金」として、学生に対するご 支援を頂き、厚く御礼申し上げます。コロナ禍につきまし ては、一日も早い状況の安定化を願うばかりです。その節 には、卒業生・修了生の皆様には、研究室にお立ち寄りい ただき、在籍学生・教員との交流を深めていただければ幸 いです。卒業生・修了生の皆様におかれましては、引き続 き御支援・御指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ ます。末尾ながら、同窓生の皆様の益々のご活躍をお祈り 申し上げます。 卒業生・修了生の皆様、ご機嫌いかがでしょうか?皆様 におかれましては、お元気にご活躍のこととお慶び申し上 げます。現在、薄膜材料研究室には、私、教授の伊﨑昌 伸、品川勉 客員教授、横山誠二准教授、Khoo Pei Loon 特任助教、研究員1 名、秘書 1 名のスタッフと博士前期 課程学生12 名、学部学生 8 名が在籍しております。 本研究室では、熱力学と固体物理学に立脚した酸化物 機能材料の水溶液電気化学製膜プロセスの設計と実証、 結晶方位制御による機能発現と向上、それらの材料を活用 した太陽光エネルギー変換による電力(太陽光発電)や 水からの水素生成(光電気化学水分解)、など、低炭素 社会の実現に貢献することを目的とした研究を遂行してい ます。また、医療用や産業用として活用されているX線コ ンピュータトモグラフィ(X-ray CT)などにおいて高時間 分解能・高空間分解能を実現するため、X 線などの高エ ネルギー線を可視光に変換するシンチレータ材料の形成と 高性能化の研究も推進しています。2021 年度の国内なら びに国際会議における学生の発表件数は12 件、発表論文 数は12 編となっており、積極的な研究活動を展開していま す。また、優秀講演賞 3 件も授与されております。詳細に つきましては、研究室ホームページ(http://tf.me.tut.ac.jp) をご覧いただけましたら幸いです。 また、当研究室を中心とし、本学の研究連携ネットワー ク構築支援プロジェクトにより「太陽電池についての研究・ 教育のための高専 -TUT連携ネットワーク」を推進してお ります。このプロジェクトは、2011年に開始しました高専と 本学の当該分野での連携・協働プロジェクトを端緒として、 当初参画高専数の 9 校から、本年度は 25 高専、2 他大 学、参画教員数 44 名、参画学生数 67 名となっております。 2021 年12 月には第11回高専 -TUT太陽電池合同シンポ ジウム&防災・減災(エネルギー)シンポジウム(KOSEN GEAR5.0)をオンライン開催し、学生発表件数 37 件、参 加者 83 名となりました。2019 年度までは対面にて実施し ていたのですが、状況が安定し対面開催が可能となること を願っております。 さらに、本年度は JSTさくらサイエンスプログラムにより、 マレーシア、トゥン・フセイン・オン・マレーシア大学(UTHM) とのオンライン交流会を実施しました。長岡・木更津・小 山工業高等専門学校、長岡技術科学大学をオンラインで 結び、セミナー・デモンストレーション・UTHMからの走 薄膜材料研究室の近況報告 伊﨑 昌伸 2021年度研究室メンバーの記念写真 2017年、スキーツアーの写真:懐かしい!また行きたい!

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