同窓会報No.39

2022 年 第 39 号 TUT 同窓会報 19 計算機システム性能工学研究室の近況報告 修士1年 鈴木 宏和 卒業生・修了生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。 皆様におかれましては、日々ご健勝のことと思います。 さて、本稿では計算機システム性能工学研究室の近 況を簡単にではありますが、ご報告いたします。現在、 本研究室は佐藤准教授のもと、学部生 2 人、博士前期 課程の学生 3 人で日々研究に勤しんでおります。比較 的小規模な研究室ではありますが、積極的に研究発表 などを行っており、2021 年度は国際会議にて Featured Poster Award や Best Paper Award など 3 件を受賞し ました。 本研究室は、計算機アーキテクチャを基礎としてプロ グラミング、コード変換、高性能計算、数理最適化、脳 科学、人工知能、ハードウェア設計、ソフトウェア性能 工学といった関連分野の英知を結集し、スマートフォン からスーパーコンピュータ、ドメイン特化型カスタム計 算機に至るまで、ありとあらゆるコンピュータにおける コンピューティングを対象に性能や電力効率、ソフトウェ ア開発コストに関する諸問題を抜本的に解決するべく研 究開発を行っています。 今年度は、以下のテーマを中心とした研究に取り組ん でいます。 (1)エッジ向け FPGAアクセラレータに関する研究 (2)ニ ューロモーフィック・コンピューティングの高 速化に関する研究 (3)富 岳向け HPCアプリケーションのメモリアクセ ス最適化支援に関する研究 (4)次 世代メモリを用いた低消費電力コンピュータ のシミュレーションに関する研究 研究室の行事としましては、昨今の情勢から対面の行 事を開催することが難しいなかで、「沼ハマ」企画をオ ンライン・ハイブリッドで定期的に開催しております。「沼 ハマ」は、各自の沼にハマってしまうほど好きすぎるも のを簡単なプレゼンで共有しあう会です。自分の知らな い世界を知り、相手の好きなことを理解することのでき る企画となっています。 まだまだ小さく歴史も浅い研究室ではありますが、充 実した日々を過ごすことができるのは、卒業生・修了生 の皆様による今までの日々の積み重ねがあってのことと 感じています。心より感謝申し上げます。 最後になりましたが、諸先輩方のさらなるご活躍とご 健康を心よりお祈りしております。

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