同窓会報No.39

2022 年 第 39 号 TUT 同窓会報 1 豊橋技術科学大学同窓会の皆様方におかれましては、常日頃より同窓会活動に対しましてご理解とご協力を賜り まして誠にありがとうございます。 2021 年度も末を迎える頃となりましたが、私が同窓会会長に就任して以降の 2 年間は、世界中が新型コロナウィ ルスへの対応を迫られることとなりました。執筆をしているこの 1 月にあっても、一旦は感染者数が落ち着きを見 せたと思う間もなくオミクロン株による第 6 波が始まっています。コロナ禍の中、学生の皆さんの生活は、オンラ インと対面を併用するハイブリッド授業に、学生時代の財産となる仲間達とのコミュニケーションも制約を受け、 その一方で保護者からの仕送りが厳しくなる学生、アルバイト先がなくなる学生、予定していた留学ができずにオ ンラインで留学先の大学の授業を受ける学生など、大きな影響を受けています。同窓会としては昨年度に引き続き、 そのような困窮する学生の皆さんに支援金の給付を行うと共に、今年度は学生の健康を支えるために学食での食生 活の支援も行ってまいりました。同窓会として、このような時こそ学生の皆さんが困窮を理由に学業、研究を断念 することがないよう、引き続き支援を行っていきたいと考えております。 一方、世界的に大きな課題は脱炭素社会への取り組みであり、昨年 11 月に英国・グラスゴーで開催された COP26 は多くの注目を集めました。日本においても 2030 年度の温室効果ガスを「2013 年度から 46 % 削減、さら に 50 % の高みに向けて挑戦を」との削減目標が掲げられています。この極めて高い削減目標は、全ての自治体、 企業にとっての大きな課題である一方、視点を変えれば、私達技術者にとって大きなチャレンジの機会になると思 います。今こそ、分野の枠を越えて取り組まなければなりません。そのためにも各界でご活躍されている卒業生の 人脈の輪を広げていくことが、皆様のためにも、大学のためにも、日本のためにも大切なことと考えております。 昨年 11 月に行われた 2 年ぶりのホームカミングデーは、残念ながらオンラインでの開催となりましたが、このよう な皆様方の交流の場、様々な地区で行われている同窓生による懇親の機会を同窓会としても支援して参ります。 ウィズ・コロナ、アフター・コロナの時代は、生活や働く環境に大きな変化をもたらすことと思いますが、これ を前向きに捉えて、皆様がご活躍されることを祈念し、今後とも同窓会活動への皆様方のご協力・ご理解を深くお 願いして、挨拶に代えさせて頂きます。 同 窓 会 会 長 挨 拶 社会の課題に向けて、同窓会の輪を 旧6系(建設工学系)4期生 若林 亮 <株式会社日建設計 フェロー役員>

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