同窓会報No.38

8 2021 年 第 38 号 TUT 同窓会報 2020 年 3 月より機械工学系マイクロ・ナノ機械システム研究室に特任助教として着 任しました手島 美帆と申します。着任後第一子が生まれたため、2020 年 7 月から約 1 年間の育児休業を取得し、2021 年 7 月に復帰いたしました。育児と研究の両輪を回し ながら、慌ただしくも楽しい日々を過ごしています。 博士課程まで地元の東京農工大学の機械システム工学専攻で学び、人工的な微細構 造(メタサーフェス)を使った偏光素子に関する研究で 2018 年に博士号を取得しました。 2018 年 4 月より研究員として本学の柴田隆行教授のもとで研究をはじめました。そこか ら現在にかけて、マイクロ流体チップ上で行う細胞への遺伝子導入技術の開発を中心に研究を行っています。マイクロ 流体チップや細胞を本格的に研究対象として扱うようになったのは本学に来てからです。研究を進めるにあたっては予 想もしない現象に直面する場面も多く、実験結果や学生・教授陣との議論を通じて日々学びながら研究を行っています。 柴田教授をはじめ教職員や学生の皆様に支えられて楽しい研究活動ができているように思います。今後研究成果を世 に出していけるように頑張っていこうと思いますので皆様どうぞよろしくお願いいたします。 機械工学系 特任助教 手島 美帆 2020 年 4 月に機械工学系の特任助教に着任しました居 暁宇(ジュ・シャオユ)です。 中国出身で、修士と博士課程は中国科学技術大学火災科学国家重点実験室楊 立中(ヤ ン・リジュン)教授の研究室で学びました。博士課程在学中、米メリーランド大学カレッ ジパーク校のMichael J. Gollner(マイケル・ゴールナー)准教授の研究室に共同博士 課程の学生として加わり、1 年間研究に従事しました。その後、2019 年 9 月より本学環 境エネルギー変換工学研究室(中村研究室)にてポスドク研究員として従事し、その後、 同研究室で特任助教として着任いたしました。 主な研究内容は新型多孔質体バーナの開発及び火炎燃焼動力学に関する基礎研究です。多孔質体内部での熱および 物質輸送を積極的に活用した液体燃料バーナについて、その有効性ならびに燃焼負荷制御性の検討を実験ならびに解 析にて行っております。同時に、石油・ガス資源の輸送、加工および貯蔵のプロセスへの応用において重要な意味を持つ、 火炎に対する金網の抑制 / 促進作用についても研究しております。 また、関連企業に技術的・科学的支援を提供すると同時に、火災安全に関する科学的研究に貢献することを目的とし ています。1923 年の関東大震災で東京陸軍被服廠跡で発生した火災旋風(15 分間で約 3 万 8000 人が焼死)を例に、オー プンスペースでの火災旋風の発生位置をスケールモデルの実験で調べました。その結果、火災発生時の避難や消火活動 に指導的な意味を持つようになりました。また、実験室条件での火炎旋風の燃焼メカニズムなどを研究し、火炎旋風の 危険性の認識を促すことができました。今後も皆様のお役に立つ研究を行っていく所存です。よろしくお願い致します。 機械工学系 特任助教 居 暁宇

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