同窓会報No.37

28 2020 年 第 37 号 TUT 同窓会報 学生の就職活動は堅調であり、就職担当教員の私は企 業との面談以外の仕事はほとんどない状態でした。学部 4 年生での就職が良いこともあり、大学院への進学率が やや他系に比べると低いようです。毎年、本系に関連の 深い企業の方に最近の業界の状況を教えていただくキャ リア教育セミナーを1月から2 月にかけて 3 回ほど実施し ています。本年度は、例年に比べて就職活動が早いこと もあり、ホームカミングデー(全学合同の同窓会、11月16日) に合わせて、建築・都市システム学系同窓生・在学生懇 談会を企画いたしました。初めての企画ではありましたが、 14 社の方に参加いただき、懇親会を含めて楽しい時間を 過ごすことができました。 今年度、本系で学んでいる学生は、学部 173 名(う ち留学生 25 名)、大学院博士前期課程 91 名(うち留学 生 17 名)、博士後期課程 17 名(うち留学生 14 名)(い ずれも12 月現在)となっております。学部 1 年生入学生 の多くは後期から希望に応じた課程に配属しますが、建 築・都市システム学系への配属を希望する学生は、社会 的ニーズや注目を浴びつつある専門分野と系一同実感を しております。また、留学生数も増加傾向にあり、国際的 研究テーマの拡充も一層広がると共に、日本人学生にとっ ても刺激の増える学生生活となることと思います。 教職員では、新任教員として瀧内雄二 先生を迎え、 教授 12 名、准教授 7 名、講師 3 名、助教 6 名、助手 1 名、 技術専門職員2名、事務職員4名(12月現在)の体制となっ ています。 末筆ながら、同窓生の皆様の益々のご活躍を心よりお 祈り申し上げます。 同窓生の皆様におかれましては、ますます御健勝のこ ととお慶び申し上げます。 近年の大学における大きな変革の一つであるグローバ ル化に対する挑戦も軌道に乗り、建築・都市システム学 系においても多くの留学生の受け入れや海外実務訓練、 国際的視野を養う教育に取り組んでおります。最近では、 モンゴル科学大学とのツイニングプログラムが始まり、学 部 1 年および学部 3 年次編入学においてはグローバル技 術科学アーキテクト養成コース(GAC)による入学生も 増えてきています。多くの講義は日英併記資料などによる 実施を進めております。大学院においてもインドネシア・ ハサヌディン大学や昨年度国際会議を共催したマレーシ ア科学大学とのツイニングプログラムが進められていま す。 このような国際化を進める一方で、国内の高専との連 携を強化し、3 年次編入生を着実に獲得する必要がある と考えています。大学の高専連携推進センターを中心に 各高専への高専訪問、出前講義を実施するとともに、高 専連携研究を推進しています。系独自でも高専訪問や出 前講義を積極的に行うとともに、高専・技科大建設系教 員研究交流集会「持続可能社会に向けた高専・技科大 の新たな教育研究連携の可能性」が 8 月16日、17日に 豊橋で開催されました。長岡技科大に加えて、全国から 10 高専の教員が参加し、盛り上がりを見せました。 本系の学部の教育は JABEE(日本技術者教育認定機 構)の認定を受けています。本年度は認定期間の中間の 年ということもあり、自主的に外部評価を12 月に実施致 しました。系全体の取りまとめとして三浦均也 教授、建 築コースは松井智哉 准教授、社会基盤コースは渋澤博 幸 教授が中心となり、概ね良好な評価を得ました。また、 本年度は大学院の認証評価の時期でもあり、大学院の教 育研究活動等に係る自己点検・評価の自己点検書を作成 しながら、大学院教育を見直す時期でもありました。 学内近況報告 教授  中澤 祥二

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