同窓会報No.37

2020 年 第 37 号 TUT 同窓会報 21 量子生物学(栗田)研究室の近況報告 博士前期課程2年  江澤 拓哉 本学卒業生並びに修了生の皆様方におかれましては、 ご健勝のことと存じます。本研究室では現在、栗田 先生 のもと博士前期課程の学生 6 名と学部学生 2 名の計 9 名 で、以下の 3 つの研究グループを作って、日々研究に励 んでおります。昨年度は修士論文発表会と卒業研究発表 会において、それぞれ優秀賞を受賞しました。 (1)金属を含む細菌性酵素への薬剤耐性リスクの低 い新規薬剤の提案(トロムソグループ) (2)アルツハイマー病原因タンパク質の凝集に対する 予防薬の提案(ウクライナグループ) (3)FMO創薬コンソーシアム(FMODD)に所属し、「京」 を含むスーパーコンピュータを用いた核内受容体タ ンパク質の新規抑制剤の提案(FMODDグループ) また、海外からの留学生として、昨年度にタイのUbon Ratchathani University(ウボンラチャタニー大学)か ら3 名の大学院学生、今年度にThe City University of New York(ニューヨーク市立大学)から2 名の学部学 生を迎えました。一方、今年度の海外インターンシップで、 B4 学生がトロムソ(ノルウェー)の北極圏大学とウクラ イナ国立科学アカデミーにて 2ヶ月間実務訓練を行う予 定であり、非常に国際色豊かな研究室となっております。 昨年度は、研究室の計算機システムを一新し、現在 は約 70 台の計算機を用いて、分子力学、分子動力学、 FMO計算などの大規模並列計算を行っています。今年 度はGPUマシンを試験導入し、さらなる計算機パワーの 増強を行っております。 研究活動以外の行事としては、栗田先生を含めたボウ リング大会、新入生歓迎会、留学生とのスケート、スキー などを行いました。先生を含めて上下関係なく大学生活 を楽しんでおり、研究のリフレッシュも適度に行っており ます。 このような充実した日々を過ごせるのは、卒業生・修了 生の皆様の努力の積み重ねによるものだと感じておりま す。心からの感謝を申し上げるとともに、本研究室がさら なる成長ができますように、日々努めていく所存です。 最後となりましたが、諸先輩方のさらなるご活躍とご発 展を心よりお祈り申し上げます。 研究室だより 情報・知能工学系

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