同窓会報 No.36 2019

20 2019 年 第 36 号 TUT 同窓会報 同窓生の皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し 上げます。 「人工知能」という用語が多くの機会でメディアに取 り上げられ、一般的な認知度を得ると共に、それへの期 待や不安が拡がっています。この第 3 次ブームとも呼ば れている流行の影響でしょうか、一般入試で入学した学 生の本系への進学希望者数が過去最大(68 名中 21 名、 系毎の人数としても最大)となり、新入生の情報技術へ の関心の高まりを裏付ける現象が見られました。 今年は台風による自然災害が各所で発生しましたが、 豊橋市にも台風 24 号では甚大な被害が及びました。本 学の設備に関しては幸いにも大きな被害は無かった様で すが、本系に関しましてはF 棟 2 階の事務室隣の面談部 屋で外面の窓ガラスが 1 枚割れたのと、外に設置されて いた空調設備が故障しました。豊橋市内の多くの地域で も停電が発生し、自然災害の怖さを痛感しました。 本学は昨年度より「グローバル技術科学アーキテクト 養成コース」を実施しており、外国人留学生の人数も増 え続けています。その影響もあってのことでしょうか、本 系の学生も海外志向が高まっております。年度の初めに 海外実務訓練に関するアンケート調査をしたところ、本 系からは約半数を超える希望者があったと聞いておりま す。日本の若者の海外離れが懸念される中、この希望者 の大幅な増加は特筆に値すべきことと存じます。 本系の例年行事としては、インドネシアのバンドン 工科大学とタイのプラハ大学との共催による国際会議 (ICAICTA2018)をタイのクラビというリゾート地で開催 しました。本年度はこの国際会議を発足してから5 年目 という節目を迎えた事もあり、学部 3 年次の学生に高専 時代の研究内容をポスター発表する機会を設けて参加者 を募りました。その結果、希望した 3 名を会議に系の予 算で派遣することとなり、参加した学生達の満足度も高 かった様です。今後もさらなる規模拡大とレベルアップを 目指して開催を続けていく所存です。 国際会議以外の国際交流も積極的に進めており、マレー シアの Disted カレッジとの協定によるツイニング・プロ グラムは昨年度からマレーシア側の大学に10 名程度の学 生が入学しました。来年度には試験を実施し、それを突 破した学生が再来年度から本学に編入する予定です。ま た、東フィンランド大学との協定によるダブルディグリー・ プログラムも来年から入学生を迎える予定で着々と準備 を進めております。これは、複数の国内およびフィンラン ドの企業とタイアップして課題解決型の研究を進めてい く、斬新かつ実践的なプログラムとなっております。この ように、本系もグローバルな視点で物事を考え世界で活 躍できる人材の養成に資する活動を積極的に進めており ます。 さて、本年度も数名の先生方の異動がありました。本 学の教育研究に長年貢献されてこられました増山繁教授 が定年で退職されましたが、現在も非常勤講師としてご 尽力を頂いております。また、本年 3 月には大石修士助 教が、9 月には東広志助教が京都大学に転出されました。 一方、本年 4 月には鈴木幸太郎教授、佐藤幸紀教授、 林宏太郎助教、8 月には遠藤結城助教、10 月には浅川徹 也助教が着任されました。また、本年 5 月にはF 棟事務 室の宮崎早苗さんが退職し、その後任として大武順子さ んが着任しました。 情報技術に対する世間の期待は日増しに大きくなって いますが、情報・知能工学系では今後も教育・研究活動 に邁進し、人類や社会に貢献できる人物を養成して参り ます。 同窓生の皆様におかれましては、引き続きご支援とご 指導をお願いしたく存じます。 学内近況報告 系長  栗山 繁

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